顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? えっと……朝の挨拶ですっ。お嫌でしたか? 昨日、頬を触りあったので……それが、嬉しくてキスをしてみたのですが……。それに……昨日は……はぅ……♡」徐々に目が覚めて昨日のことを思い出したのか、だんだんと顔が赤くなり、エリーは布団に潜ってしまった。
「え? あ、そ、そうか……挨拶は、良いことだよな。うん。良いと思うぞ……ありがとな」俺が勝手にキスをした罪悪感も、これで消えてきた。お互いに頬にキスをしたわけだしな。
「はいっ。そう言ってもらえて安心しました……」ホッとした表情をして、エリーは布団から顔をちょこんと出した。
その行動というか、表情が可愛く……ついエリーの頭を撫でてしまった。
「わ、わわぁ……はぅ……。朝から優しくしないでください。……うぅ……やっぱり、もっとぉ……ナデナデしてください」布団に潜ったまま、俺の胸に抱きつき、甘えてきた。
これじゃ……恋人同士のようじゃないか? 俺も嫌じゃないし……しばらくエリーの頭を撫でて、布団の中で過ごした。
「さ、そろそろ猟に行く準備をするぞ」このままだと、昼になってしまう。
エリーも思い出し布団から出ると、嬉しそうに着替えだした。一言、言ってから着替えてくれ……。
♢森での狩り昨日もよく眠れなかったユウが、朝食を食べ終え、猟に行く準備をする。
隣の倉庫に行き、古い剣、ナイフ、収納袋、水筒、食料などを用意した。着替え終わったエリーは、大人しく座って待っていた。
「昨日、渡された短剣なのですけど、私は使ったことがないのですけど……大丈夫ですか?」用意したものを収納袋に入れていると、エリーに聞かれた。
「お守りみたいな物だな。いざとなったら振り回してれば良いと思うぞ」いざという時がこないように守り切るつもりだけどな。
「……分かりました。お守りなのですね」お守りと言われ、エリーは大切そうに短剣を撫でてニコニコしていた。
「そろそろ行くか。家から近いといっても、猛獣の棲む森の中だからな。気を付けろよ」気配察知があるから大丈夫だが、森の中の山道は足場が悪いし、猛獣以外にも危険がある。
「ユウさんが一緒なら大丈夫です!」俺の服をガシッと握って見つめられた。
「あまり人を頼るなよ。守るつもりだが……」そういう仕草をするから……ドキッとするんだが。意識しちゃうだろ……。
二人揃って家を出て森の中を歩いていると、エリーが転びそうになったのを咄嗟に支えた。
「きゃ。わ、危なかったです……ありがとうございます……」頬を赤くさせてお礼を言われた。
……咄嗟に抱き寄せたからな。咄嗟とはいえ恥ずかしいぞ。エリーも意識したみたいだし……。でも、転ぶと危険だし……恥ずかしいとか言ってられないよな。
「仕方ないな。手を繋ぐぞ」そっと手を差し出した。
「え? あ、はい……」驚いた表情をして、差し出された手を嬉しそうに握った。
エリーが顔を赤らめて嬉しそうに歩き出した。
手を繋ぎしばらく歩いていると、少し先に巨大な猪が現れ、こちらを警戒していた。まだ距離があったが、鼻息を荒くしているのが分かるほどに興奮しているみたいだ。
ユウが拳を構え、無意識に身体強化を使い、拳にも魔法を流し、強化した。
身体強化をしている拳に力を集中させ、さらに拳が強化された。父のトリスタンと同じ狩りの方法だ。だんだんと父に似てきているな……と実感した。
巨大な猪が突進して来る前に、瞬時に猪の前に移動し、拳を眉間に打つとズドォン!と鳴り響き、衝撃波が周りに広がった。
巨大な猪が吹き飛ばずに、その場にゆっくりと倒れた。絶妙な力加減で拳を打ち付けたので、吹き飛ばさずに仕留められた。本当ならば、獲物が突進して来るタイミングに合わせて拳を打ち付けるのが力を使わずに済むんだが、それだとエリーに被害が出る可能性があったので、俺から動いた。
「これでよし! しばらくの食料が、捕れたな! 猟は終了だぞ」こんなデカい獲物を、食べきるのに時間がかかるだろう。
「え。もう終わりですか?」呆然と見つめていたエリーが、残念そうな表情をして呟いた。
「そんなに捕っても食べきれないだろ?」無駄に狩りをして、凶暴な害獣だと言われている巨大イノシシだが、俺にとっては貴重な人避けになってくれているし。貴重な食料になってもらっているので、減り過ぎると自分が後で困ることになる。
「そうですが……もう少し冒険っぽいことをしたかったです」ゆっくりと慎重に歩き、俺の元へやってくると甘えるように服を掴んできた。
「帰りも歩くから、まだ続くぞ」
捕った猪を収納袋に収納した。この収納袋は、俺のアイテムボックスと同じような感じで使えるが、巨大イノシシだと5頭分ほどしか収納ができない。
エリーが驚かないということは……普通に売ってるものなのかもな。近くの町では売っているのを見たことがないけれど。
「あの巨大で凶暴な猪を、拳で倒してしまいましたね」エリーは驚いた顔で、ユウに話しかけた。
「誰でもできるんじゃないか?」ユウは軽く肩をすくめながら言ったが、内心では少し誇らしげな気持ちがあった。
「え、それはないと思いますけど?」エリーは首をかしげ、彼の言葉に疑問を投げかけた。
「俺の親父はできたぞ」とユウは少し自慢げに、過去の父親の強さを思い出しながら答えた。「そうですか。お父様はできたのですね。でも、何人かの兵士の方や冒険者の方を見ましたが、普通の方はできないと思いますよ……」エリーは納得しながらも、他の兵士や冒険者たちの実力を思い浮かべて答えた。「他のやつが、どんな猟をしてるのか見たことないしな」ユウは照れくさそうに笑いながら答えた。 エリーの言う通り、他の冒険者たちとの違いを感じていた。他のやつがどんな狩りをしているのか見たことはないが想像はつく。俺も元々は、そっちの猟の仕方だったんだがな……と思った。 手が汚れたので、手を洗おうと収納袋から水筒を出した。「悪いんだが、ちょっと手伝ってくれないか? 水筒を持っててほしいんだが」と言い、エリーに出した水筒を手渡した。「私に、できることなら何でもお手伝いをいたします!」エリーは嬉しそうに言い、ユウのために何かできることがあることに喜びを感じているようだった。「手を洗いたいんだ、水を少しずつ出してくれるか?」と、なぜか嬉しそうな顔をしていたエリーにお願いした。「はい」とエリーが素直に返事をしたが、小首をかしげ不思議そうな顔をして俺を見つめてきた。 普通ならば、貴重な飲み水を使い、手を洗うことなどにもったいない。狩りを終えて、帰宅してからでも良い。エリーも父の狩りに同行したことが数回あり覚えていて、同行者の方から飲み水の大切さを聞いたのを覚えていた。「手を、きれいにしないと、エリーの手を触れないからな」 自然に恥ずかしいことを言ったのを、言い終えてから気づいた。徐々に顔が赤くなってくるのが分かる。「そんなことを、気になさらなくても……。あ、ありがとうございます……」 俺につられて、エリーの顔も赤くなり、恥ずかしそうに微笑んでいた。その表情は、まるで咲き始めたばかりの花のように可憐で、頬には淡い桃色がさしている。小さく握られた白い指先は、まるで触れるのをためらうかのようにそっと絡まり、その仕草の一つ一つから、喜びと照れが伝わってくるようだった。伏し目がちに揺れる長い睫毛が、彼女の秘め
顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? えっと……朝の挨拶ですっ。お嫌でしたか? 昨日、頬を触りあったので……それが、嬉しくてキスをしてみたのですが……。それに……昨日は……はぅ……♡」徐々に目が覚めて昨日のことを思い出したのか、だんだんと顔が赤くなり、エリーは布団に潜ってしまった。「え? あ、そ、そうか……挨拶は、良いことだよな。うん。良いと思うぞ……ありがとな」俺が勝手にキスをした罪悪感も、これで消えてきた。お互いに頬にキスをしたわけだしな。「はいっ。そう言ってもらえて安心しました……」ホッとした表情をして、エリーは布団から顔をちょこんと出した。 その行動というか、表情が可愛く……ついエリーの頭を撫でてしまった。「わ、わわぁ……はぅ……。朝から優しくしないでください。……うぅ……やっぱり、もっとぉ……ナデナデしてください」布団に潜ったまま、俺の胸に抱きつき、甘えてきた。 これじゃ……恋人同士のようじゃないか? 俺も嫌じゃないし……しばらくエリーの頭を撫でて、布団の中で過ごした。「さ、そろそろ猟に行く準備をするぞ」このままだと、昼になってしまう。 エリーも思い出し布団から出ると、嬉しそうに着替えだした。一言、言ってから着替えてくれ……。 ♢森での狩り 昨日もよく眠れなかったユウが、朝食を食べ終え、猟に行く準備をする。 隣の倉庫に行き、古い剣、ナイフ、収納袋、水筒、食料などを用意した。着替え終わったエリーは、大人しく座って待っていた。「昨日、渡された短剣なのですけど、私は使ったことがないのですけど……大丈夫ですか?」用意したものを収納袋に入れていると、エリーに聞かれた。「お守りみたいな物だな。いざとなったら振り回してれば良いと思うぞ」いざという時がこないように守り切るつもりだけどな。「……分かりました。お守りなのですね」お守りと言われ、エリーは大切そうに短剣を撫でてニコニコしていた。「そろそろ行くか。家から近いといっても、猛獣の棲む森の中だからな。気を付けろよ」気配察知があるから大丈夫だが、森の中の山道は足場が悪いし、猛獣以外にも
「ゆ、ユウさん……ぬるぬるしてます!」と嬉しそうに言ってきた。 どうやらエリーは……俺の出した精子を指で触っていたらしい。 「……あのぅ……ユウさんの、まだ大きいですね……」と太ももに触れていたので気付いたらし。「わたしの太もも……気持ちいいのですか? お使いになられても……かまいませんよ?」と言ってくると、太ももを微妙に動かして息子を擦ってくる。 それに……俺もエリーの胸を触れていたので、一気に興奮しお互いに唇を重ね、キスをしながら俺は腰を動かした。エリーの太ももに、いつの間にか息子が挟まれて、くちゅくちゅと音を立てながら擦り付けていた。「んっ……あ、んんっ……はぁ♡ はぅ……♡ れろれろ……んっ……ちゅぅ……♡」エリーも興奮して甘い声を出し、夢中でキスをして体をピクピクと震わせていた。 まるでエリーと本当のエッチをしているような感覚になっていた。前世で見た動画と全く同じだよな……それにエリーの太ももの柔らかな感触にエリーの反応がヤバすぎる。 キスをすると柔らかな舌に絡ませると、驚いたように体をビクッと反応させ一瞬逃れようとしたが、自分からキスを求めるようにちゅぱっ、ちゅぱと唇を重ねた。「はぁ、はぁ……。ちょっとビックリしちゃいました。急にユウさんの舌が……はぅぅ♡ お返しです……ちゅっ♡ んっ、んっ……♡」とエリーの小さく柔らかな舌が、俺の唇を舐め入ってきた。 キスを嫌がられたと思い、ちょっとショックだったが驚いただけだと分かり安心した。調子に乗り……エリーの首元にキスをして吸い付いた。
「……すべすべで、柔らかくて……良い触り心地だな」それしか言えないが、むにゅむにゅと柔らかな頬を自分から触っていた。「あの、私も……いいですか? ユウさんの頬を……お触りしても?」戸惑いと恥ずかしさが入り混じった声で聞かれた。 ……断る理由がないし、俺も触らせてもらってるし。「俺も触らせてもらってるし、好きにすれば良いんじゃないか? イヤじゃないしな」正直に言った。「わぁ……どんな感じなのでしょうか。私も……とうとう異性の男性に触れちゃいますよ……えいっ」と可愛く気合を入れた声を出して触ってきた。 柔らかな手が、俺の頬に触れられたのを感じた。エリーの指が、俺の頬を優しく撫で感触を確かめるように、むにゅむにゅと摘んできた。「ユウさんの頬……触っちゃいました!」嬉しそうに報告してきたが……知っているぞ。目の前にいるし、触られている感覚もあるしな。「ユウさん……幸せです。ユウさんも……抱きしめてきて良いのですよ? いつも……私からばっかりです」とエリーが言いだした。 いやいや……王女様だしダメだろ!? 良いのか?「いや、王女様だしな……ダメだろ……」思ったことを言った。「違いますっ。……今は……その違うのです! むぅ……ただの同居人なのです! ですので、お好きに触っても良いのですよ」と言ってきた。だが、ただの同居人だとしても……ダメだろ。恋人同士ならば良いとは思うが…… エリーが俺の手を掴むと胸元まで持ってきた。「あの……わ、私は……ここまでしか持ってこれませんが、男性の方なら……触りたいと聞いたことがあります……。その……どうぞ……」恥ずかしさから声が震えているのがわかる。きっと真っ赤な顔をしているんだろうな……。恥ずかしさか、緊張からか手も震えている。 握られていた手の力が緩み、その手は俺の腰に移動をさせてきた。「そ、そんな……事をしたら……触るだけじゃ済まなくなるぞ」いろいろと、しちゃうだろ……「え!? はわわ……。えっと……触る以外ですか!? 私は、なにを……されちゃうのでしょうか……? あ、男性の方は……エッチなことを考えると……ムズム
顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? もう、好きにしてくれ」内心は嬉しく思っていたけど、恥ずかしすぎる……。 ……一緒に寝てる感じがするって……一緒に寝たいってことだよな? それって……俺に……好意を持っているって事だよな? ただ……寂しいってこともあるし。「はい! えっと、向こうを向いていてくださいね」嬉しそうに部屋の隅に行き、服を着替えだした。「俺は、もう寝るから……」と言い、布団に入って着替えている方向とは逆を向き、横になった。 エリーが部屋の明かりを消し、もぞもぞと同じ布団に入ってきた。 えっ!? 布団2枚用意してたよな? ……なんで? その疑問をエリーに聞いてみた。「お前、布団を2枚用意してたよな?」疑問をそのまま口に出した。「え……? はい。用意しましたよ?」とエリーが平然と可愛らしく首を傾げて答えてきた。 聞いている俺の方が、まるでおかしな事を言っている気がしてきた。俺、何かおかしな事言ってるか?「なんで、こっちに入ってくるんだ? 自分の寝る布団を用意していたよな?」と言い方を変えて確認をした。「一緒に寝たいので……ダメでしたか? 昨日は安心して、ぐっすり眠れましたし……」暗くて表情は見えないが、声の感じで笑顔で話しているのが伝わってくる。「じゃあ、なんで布団を2枚も用意したんだ?」そう、疑問点はこれだ。「ユウさんに、安心してもらうためですかね?」俺に安心? どういうこと? 布団を2枚並べて……安心させるって……? 別々に寝ると思わせておいてってこと!?「それ逆じゃないか!? 男がすることじゃないのか?」大胆なエリーの行動に驚きつつ、エリーに想われているのかも? とドキドキしてしまう
「そ、そう、くっつくな……って……」ユウは半ば困惑しながらエリーに言った。「可愛いって言ってくれた子にくっつかれて嫌なのですか? 喜んでくれないのですか? プレゼントのお礼……です。うぅ……お礼になっていませんか……? これでも、勇気を出して……抱きしめているのですが……」 エリーはユウに甘えるように言い、その表情には真剣な思いが込められていた。 ユウはエリーには勝てそうにない……と、心の中で思った。「嫌ではないが、恥ずかしいぞ」と言うが、内心嬉しくてずっとこのままでいたいとも思っていた。「嫌ではないのですね!? プレゼントのお礼です。受け取ってください……」それを聞いたエリーは、ニコッと微笑むと、さらにぎゅっと抱きしめて密着してきた。「ありがとな。十分だぞ」顔が真っ赤になっているのを感じる。恥ずかしがっている顔を見られたくない……「もう少しこのままで、いさせてください」と言うエリーに負け、俺も心地よかったので抵抗をするのを諦めた。「もう、好きにしてくれ」そう言うと、ユウは微笑んだ。「はい。勝手にしますね」エリーは、ユウの背中に頬を着け、ユウの背中の感触を味わうようにしばらく抱きしめた。「ユウさんの背中……いい匂いです。これ、好きです……」とエリーがつぶやいてきた。「い、いや……汗臭いだけだろ!」俺は、恥ずかしくて強い口調で言ってしまったが、気にしてる様子はなく抱きしめたままだった。それに、背中に頬ずりをしている感触もしているのだが?? 何だこの状況!! エリーの雰囲気がかわってるぞ!? 髪形が変わったからか? いや、雰囲気っていうより性格が変わってるぞ。積極的というか……俺に懐いてる!? 10分ほど経過した。「うん。落ち着きました! ありがとうございます」落ち着いた? お礼じゃなかったのか? 寂しかっただけなのか?「俺は、夕飯の準備をするけど……?」手伝うと言ってくるか?「私は……大人しく待ってます。すみません」珍しく、大人しく待っていると言ってきた。最近、頑張っていたから疲れたのかもな。「明日は、狩りに行かないとだな。そろそろ肉の補充をしないと」最近は、エリーを一人にしておけなくて……ずっと側にいた。 それを聞いたエリーが、寂しそうな表情をした。「そうなんですか。一緒に居られないんですね……」 小物の狩りなら一緒に行け